簿記3級の決算整理が一気に理解できる方法|7パターンをスッキリ整理

簿記3級勉強法

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簿記3級で9割の人が止まるのがここ。「決算整理仕訳」です。仕訳は理解できたのに、決算整理になった途端に「何をやっているのかわからない」となる方が多いです。

私もそうでした。でも、ある「考え方の転換」をしてから、決算整理がスッと理解できるようになりました。この記事では暗記ゼロで減価償却・前払・未払がわかる考え方をお伝えします。

そもそも決算整理とは何か

決算整理を理解するカギは「なぜ必要か」を理解することです。

期中(年度の途中)に行う仕訳は、取引が起きた事実を記録するだけです。でも、期末(年度末)に「この1年間の正確な利益はいくらか」を計算するためには、いくつかの「調整」が必要になります。

その「期末の調整作業」が決算整理です。決算整理とは「正確な利益を計算するための期末調整」と理解するだけで、各仕訳の意味が見えてきます。

決算整理の主要6項目を一気に理解する

① 減価償却(げんかしょうきゃく)

なぜ必要か:建物や備品は時間とともに価値が下がります。その「価値の減少分」を毎年費用として計上する処理が減価償却です。

仕訳のイメージ:「備品の価値が減った(費用が発生した)」
(借方)減価償却費 / (貸方)減価償却累計額

「減価償却累計額」は資産のマイナスを表す勘定科目です。貸借対照表では備品から差し引いて表示されます。

② 貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)

なぜ必要か:売掛金などの債権は、相手が倒産して回収できなくなるリスクがあります。そのリスクに備えて、あらかじめ費用として見積もっておく処理が貸倒引当金の設定です。

仕訳のイメージ:「回収できないかもしれない金額を費用として見積もる」
(借方)貸倒引当金繰入 / (貸方)貸倒引当金

③ 前払費用・前受収益(時間のズレを修正)

なぜ必要か:来期分の費用をすでに今期に支払っている場合、その分を「今期の費用」から除く必要があります。

前払費用の例:12月に翌年1月〜3月分の保険料を支払った場合
→ 1〜3月分は来期の費用なので、今期の費用から除く
(借方)前払保険料 / (貸方)保険料

前受収益の例:翌期分の家賃を今期に受け取った場合
→ 翌期分は今期の収益ではないので除く
(借方)受取家賃 / (貸方)前受家賃

④ 未払費用・未収収益(発生したがまだ動いていないものを計上)

なぜ必要か:今期に発生しているのに、まだ支払っていない費用や受け取っていない収益を計上する処理です。

未払費用の例:今期12月分の給料がまだ未払いの場合
→ 12月分は今期の費用なので計上する
(借方)給料 / (貸方)未払給料

未収収益の例:今期分の利息がまだ受け取っていない場合
→ 今期分として計上する
(借方)未収利息 / (貸方)受取利息

⑤ 売上原価の算定(三分法の場合)

三分法(仕入・売上・繰越商品で処理する方法)では、期末に売れた商品の原価を計算する必要があります。

「しくりくりし」という語呂合わせで覚えましょう。
(借方)仕入 / (貸方)繰越商品 ←期首の在庫を仕入に加える
(借方)繰越商品 / (貸方)仕入 ←期末の在庫を仕入から除く

⑥ 法人税等の計上

当期の利益に対する法人税を費用として計上します。
(借方)法人税等 / (貸方)未払法人税等

決算整理を理解するための「2つの視点」

決算整理の各仕訳を理解するとき、次の2つの視点で考えると整理しやすいです。

  1. 時間のズレを修正する:前払・前受・未払・未収はすべて「お金の動きと費用・収益の発生時期がズレている」ことの修正です
  2. 見えていない価値の変化を記録する:減価償却・貸倒引当金は「実際には価値が変化しているのに記録されていないもの」を帳簿に反映させる処理です

「なぜこの仕訳をするのか」を理解した上で練習すると、丸暗記よりも格段に速く定着します。

まとめ:決算整理は「期末調整」と覚えるだけでOK

決算整理を一気に理解するためのポイントをまとめます。

  • 決算整理=「正確な利益を計算するための期末調整」
  • 時間のズレを修正するもの(前払・前受・未払・未収)
  • 見えない価値変化を記録するもの(減価償却・貸倒引当金)
  • 売上原価の算定は「しくりくりし」で覚える

「なぜ必要か」を理解することで、各仕訳の意味が自然とわかってきます。まずはこの記事の考え方を頭に入れてから、練習問題に取り組んでみてください。

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