簿記3級の勉強を始めたばかりのころ、私が一番つまずいたのが「仕訳」でした。「借方・貸方って何?」「なんでこっちに書くの?」と、テキストを読んでも全然しっくりこなかったのを今でも覚えています。
でも、ある練習方法を取り入れてから、仕訳がスムーズに書けるようになりました。難しいことは何もなく、毎日10分・7日間で仕訳の感覚が身につく練習メニューです。この記事でその全体像をお伝えします。
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
仕訳が身につかない本当の理由
そもそも、なぜ仕訳がなかなか身につかないのでしょうか?私自身の経験から言うと、原因は「量が少ない」ではなく「練習の順番が間違っている」ことがほとんどです。
多くの人が「テキストを読む→いきなり問題を解く」という流れで学習しますが、これだと脳が追いつかずに詰まります。仕訳は「理解」ではなく「反射」の世界。正しい順番で練習量を積むことで、自然と手が動くようになります。
つまり必要なのは「難しい問題」ではなく、正しい順番での反復練習です。
7日間練習メニューの全体像
やることはシンプルな3ステップだけです。①声に出して考える(日本語で言い換える)、②左右の分類だけを決める、③最後に仕訳を書く。この3ステップを7日間に分けて段階的に練習することで、仕訳が「考えるもの」から「反射で出てくるもの」に変わります。
Day1〜2:日本語変換トレーニング
最初の2日間は、問題文を見て「仕訳を書かずに声で言う」練習をします。例えば「備品を現金で購入した」なら「備品が増えた(資産↑)、現金が減った(資産↓)」と声に出します。この段階では絶対に仕訳を書きません。「何が増えて何が減ったか」を日本語で瞬時に変換する訓練です。1回10問を目安に、毎日続けます。
最初はゆっくりで大丈夫です。「備品を買った→備品増・現金減」という変換が自動化されてきたら、Day1〜2は成功です。
Day3〜4:分類ドリル(左右の判断だけ)
3〜4日目も、まだ仕訳は書きません。問題を見て「これは資産?負債?費用?収益?」だけを答えます。例えば「売掛金」なら資産、「買掛金」なら負債、「売上」なら収益と判断します。
この訓練で「借方(左)・貸方(右)」を瞬時に判断できるようになります。実は多くの人がここを曖昧なまま仕訳を書こうとするから詰まるのです。分類が瞬時に出てくるようになるまで、10問×2日間繰り返しましょう。
Day5〜6:仕訳ミニ演習(はじめて書く)
5〜6日目で初めて実際に仕訳を書きます。このときのルールは「1問30秒以内を目標にする」「迷ったら飛ばす」の2つだけです。正解を見たときは「○か×か」だけでなく、「なぜこの科目になるのか」まで確認することが重要です。この「なぜ?」の確認が、翌日以降の定着率を大きく上げます。
私がこのステップで気をつけたのは、「間違えてもいい」という気持ちで取り組むことでした。Day5〜6は正解率より、スピードと確認の質を優先しましょう。
Day7:ミス分析デー(これが一番伸びる)
7日目は新しい問題を解かず、Day5〜6で間違えた問題だけを集めて復習します。ノートに「なぜ間違えたか」を一言だけ書いてください。例えば「売上を収益ではなく資産にしてしまった」「現金の増減を逆に考えた」というメモです。
このメモが後から見たときにとても役に立ちます。同じミスのパターンに気づけると、次回から間違えなくなるからです。実際、私はこのミス分析をしてから、同じパターンの問題でのミスがほぼなくなりました。
やってはいけない練習法3つ
効果的な練習法がある一方で、逆効果になる練習法もあります。以下の3つは避けましょう。
❌ いきなり過去問を解く:基礎の反復が不十分なまま過去問に挑むと「わからない→解説を読む→わかった気になる→また解けない」というループにはまります。過去問は仕訳の基礎が固まってから取り組みましょう。
❌ 毎日100問ノック:「たくさん解けば伸びる」と思って一気に100問解こうとすると、途中で疲れて質が落ちます。毎日10問・しっかり確認のほうが圧倒的に効果的です。
❌ 科目名を丸暗記:「現金は資産」と機械的に暗記しようとすると、問題が少し変わっただけで対応できなくなります。大切なのは「なぜその科目になるのか」という考え方の理解です。
仕訳が自動化されてきたサイン
7日間の練習を続けると、以下のような変化が現れます。これが「仕訳が自動化されてきたサイン」です。問題文を見た瞬間に借方・貸方が浮かぶ、科目名を後から選べるようになる(迷わなくなる)、計算する前に「だいたいこうなる」と予測できる、といった変化です。
私がこの変化を感じたのは、練習を始めてから約10日後でした。「あ、手が勝手に動く」という感覚がつかめたとき、仕訳への苦手意識がぐっと薄れました。
おすすめの無料練習素材
この7日間メニューに使える教材は、特別なものは必要ありません。市販テキストの章末問題(「スッキリわかる簿記3級」など)、ネット上の無料仕訳ドリル(「簿記の問題集」で検索)、YouTubeの仕訳クイズ動画(聞き流しながら練習できる)などで十分です。新しい教材を買う必要はまったくありません。
まとめ:1日10分・毎日続けることが最強
今回の7日間練習メニューのポイントをまとめます。Day1〜2は声に出して日本語変換、Day3〜4は左右の分類だけを判断、Day5〜6は実際に仕訳を書いて確認、Day7はミスを分析して定着させる、というステップで進めます。
仕訳は才能ではなく、正しい順番で反復した量に比例して伸びます。1日30分やらなくていいんです。10分 × 毎日続けることが最強の練習法です。
▶ 関連記事:仕訳が一瞬で理解できる方法
▶ 関連記事:決算整理が一気に理解できる方法
▶ 関連記事:試算表が怖くなくなる考え方
仕訳の練習は「量×理解」の掛け算で定着します。オンスク.JPは問題演習と動画解説がセットになった月額制サービスで、解いた後に「なぜそうなるか」を映像で確認する習慣がつきます。短時間でも毎日続けることで、仕訳が自然と身についていきます。
仕訳練習を重ねていく中で、「解説がほしい」と感じたら資格の学校TACの通信講座を検討してみてください。プロ講師が仕訳の考え方を体系的に解説し、「量こなすだけ」でなく「理解しながら定着させる」学び方ができます。
仕訳練習に加えて、解説で理解を深める環境が身につきを早めます。クレアールは問題演習と丁寧な解説を組み合わせた通信講座で、「量だけでなく質で定着させる」学び方ができます。「短時間でしっかり仕訳を身につけたい」方に向いています。

